2015年12月13日

裁判の報告 パーソナル・アシスタンスともが名誉棄損で訴えていた裁判について

裁判終了のご挨拶

私たちが浦安市議会議員である廣瀬明子氏らから謂れのない名誉毀損を受けた、ということで損害賠償を求めていた裁判が終わりました。
残念ながら、私たちの主張(およそ後記のとおりです)は認めてもらえませんでした。

裁判所が私たちの主張を認めなかった理由については、(1)結果としてともの名誉を毀損することになったかもしれないが、「特別委員会が設置された」という表現内容自体は「虚偽」ではない、(2)一般読者に対し「架空請求が行われた」という印象を与える表現とまでは言えない、(3)「過誤調整」や「監査実施」ということがあったということで「不正受給があったのではないか」と廣瀬氏が信じたとしても仕方がない、その他、私たちの主張を根拠づける証拠が十分でない、といったものでした。
(なお、廣瀬氏側からも反対に私たちに対し名誉棄損の裁判が起こされましたが、いずれも認められませんでした。)

裁判所の出した結果についてはとても残念ではありますが、私たちが謂れのない中傷的行為に対し毅然とした態度で最後まで争いきったことは、間違いではなかった、意義のないことでもなかった、と思っています。

いずれにせよ、関係者の皆様には、いろいろな形で、ご迷惑、ご心配、ご負担をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。

今後も、地域福祉の向上に向けて皆さんと共に歩みを進めていきたいと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

社会福祉法人パーソナル・アシスタンスとも

裁判所に提出していた私たちの主張の要旨はおよそ以下のとおりでした。

パーソナルアシスタンスとも(以下、単に「とも」と表記します)のはじまりと理念、ともの活動・事業などの取り組みの基本的な考え方は、「とも」のホームページにおいて詳しく記載されています。

《浦安市との関係について》

1 浦安市から委託等を受けている事業
@ 指定管理事業(浦安市障がい者等一時ケアセンター、・浦安市身体障がい者福祉センター
A 委託事業(浦安市基幹相談支援センター)
B 補助事業(地域活動支援センターとも)

2 資金の運用・浦安市への報告と浦安市からの承認
浦安市から委託を受けて行っている事業のうち公募の事業である、浦安市障がい者等一時ケアセンター、浦安市身体障がい者福祉センター、浦安市基幹相談支援センターは、事業の委託期間中すべての年度ごとの事業計画書と予算書を初年度に浦安市の担当課に提出します。加えて、毎年、一年度ごとの事業計画書と予算書を提出しています。
公募ではない補助事業である地域活動支援センターともについては、毎年、年度ごとの事業計画書と予算書を提出しています。それらに沿って、事業を運営しています。3月末に終了した年度の事業、執行された予算については、翌年度初めに、浦安市担当課に事業報告書として提出し精査・承認していただいています。領収書を含め、全ての会計帳票類を提出し精査・承認していただいています。

3 その他気をつけていること
「とも」ではすべての事業において、社会福祉法人会計にのっとって運営していますが、特に浦安市の事業については、より透明性を持ち厳正に運営することを心がけています。浦安市の支出を少しでも抑えるために事業提案をしたり、民間の助成金を活用するなどの工夫もしています。事業運営は浦安市のマニュアルに沿った形で、最大限柔軟に対応するようにしています。

《「とも」が浦安市の事業を行っている理由》

1 障がい者の生活は、長い間「措置」という形で支えられていました。つまり、家族だけで支援ができなくなった場合には、行政がサービスを提供してくれますが、利用する側はサービスを選ぶことはできませんでした。措置の時代は多くのサービスも直接行政の職員や行政機関が担っていました。
措置から契約にかわり、市場原理に投げ出された福祉サービスは、利用者も事業者やサービスを選ぶことができるようになりましたが、同様、サービスを提供する側である事業所もどのような事業を行うのかを選ぶことができます。
多くのサービスは直接行政の職員や行政機関が行うのではなく、民間が担うことになりました。その中で起こっていることは、支援に高いスキルが求められるような、利用者や、早朝や夜間帯などや、緊急時の対応などは事業所の参入がない、もしくはあっても極めて少なく、サービスの状況だけを見れば、措置の時代のほうがよかった、と思えることもあります。
行政は、困っている市民を見捨てることはしなかったのだと思います。が、その行政が直接サービスをしなくなった今、それに代わる事業者が必要です。地域のなかでその人らしく暮らせる社会を実現するという理念を掲げ、24時間365日体制であらゆる障がいや高齢の方を支援していこうと考えている「とも」が行政に代わって実働部隊になることで、地域のセーフティネットを構築していく、人材を育成していく、利用者さん主体のサービスを提供していくことで、浦安市が誰にも住みやすい街に少しでも近づきたいという一心で浦安市の事業に応募しています。

2 「とも」はもともと、サービスは手段であると考えています。事業を拡大したいとか利益を得たいとかを目的にしているのではなく、誰もが暮らしやすい街、障がいをもっていても高齢になっても自分らしく生きることができるための支援を提供することが目的で、本来、行政が担ってきていた「安心の砦」として行政に代わって事業を担っていきたいと考えています。
限りある浦安市の社会資源(施設や財源)を有効に活用したい。どこにも行き場のない障がい者の存在をなくしたい。障がい者がいきいきと生きられる支援がほしい。行政の実働部隊となりたい。私たち社会福祉法人パーソナル・アシスタンスともの理念や経験、ノウハウを活かして事業を運営させていただくことで、浦安市や市民のために役立ちたいと願って事業を進めています。

3 以上のとおり、「とも」は常に、障がいのある当事者本人の生活支援のために、適正に事業を行っています。当然ながら、浦安市から委託を受けた事業、指定管理を受けた事業などに関しては、その運営の適正に関して浦安市に確認しながら進めています。今回、(不当・不正な事業運営をしているという誹謗・中傷に対し)「名誉毀損」ということで裁判を起こしましたが、とにかく、「とも」はその事業運営において、一切、不当・不正な行為等は絶対にしていません。そのことを明らかにするために裁判を起こしました。

《「とも」が受けた被害について》

1 内部的・組織的被害
まず、廣瀬氏に情報提供したA氏は「とも」の元職員でした。A氏が「とも」で働いていた当時の職員もまだ在籍していますから、彼らには、同じ時期に同じ組織で同じ理念に向かって仕事をしていると思っていた人のこのような行為は、少なからずショックだったと思います。A氏のことを知らない世代の職員たちも同様だと思います。特に、「とも」は理念先行型だということを職員たちは内部にいてよくわかっているので、そのような法人と今回のバッシングはギャップを感じたと思います。
また、経営を担う理事や評議員のみなさまにも、「とも」を支援してくださる全国の方たち、地域の方やボランティアの方、何より、「とも」を利用してくださる利用者の皆様に余計な精神的なご負担をかけたことは本当に申し訳ないと思っています。少しでも良くないことが耳に入ったこと自体が、被害です。ないことを言われているのですから。
さらに、ある利用者さんからは、「学校に子どもをお迎えに行くと、障がい児じゃない、普通の子どものママたちから、「とも」っていう法人はひどいらしよ、〇〇さん利用しているって言ってたけど大丈夫?って言われちゃいました。何かあったんですか?私は「とも」さんのことよくわかっているから信じないですけど、障がい児のママじゃない普通のママたちが話しているって大変なことだと思いますよ。」と言われました。「浦安共に歩む会」の頃からの障がい児のママ友達は「いろいろ書かれたりしているけど、違うってどっかでちゃんと言ったほうがいいよ、誤解する人もいると思うよ、相手は市議会議員なんだから」と言われたこともありました。

2 外部・風評的被害
介護や介助のサービスは、お店に並んでいる商品とは違って、実際に目で見て選ぶことはできません。お試しで使ってみたいと思っても、支援計画や契約があってサービスは提供されるものとなっていますので、サービスを選ぶ時、利用者さんは、公開されている情報や評判、つまり口コミによるものがとても多いのです。
また、家に介護が必要な人がいる場合、介護者は自宅でサービスを探すことになることも多く、地域情報を得たり、サービス事業所を探す目的で、HPを閲覧している人の多くは浦安市民であることが想定されます。
例えばWAMネットで事業所を探し、「とも」のホームページを見た方は、必ず同じページにある「パーソナル・アシスタンスともの疑惑」というセンセーショナルなタイトルに目が行くと思います。それを、開けば、「浦安市民の情報交換ブログ」でそこには廣瀬氏が出てきます。この「浦安市民の情報交換ブログ」や廣瀬氏のブログを見た人たちが、書き込みが、事実に基づく告発なのか、根拠の無い誹謗中傷なのか、多くの場合、見分けがつかないと思います。
そのようなことから、事実無根の書き込みを閲覧することによる私たちの法人への客観的・社会的評価の失墜はもとより、ここから始まるより多くの市民への誤った情報の波及を考えた時、被害は大きいと考えます。

《「とも」が裁判で認めてほしいこと(裁判を起こした理由)》

1 はじめは、ブログでひどいことを書かれても、淡々と粛々と自分たちのやるべきことを行っていればいいのだ、と考えていました。が、いじめられっ子が黙っていじめられていると、どんどんいじめはエスカレートするし、いじめる仲間も増えてくる。いじめる側に回らなくても、いじめられる側に理由があるよね、とか、何も言わない、助けも求めない、仕返しもしないのは、いじめられて当然って思ってるんじゃない?という風な空気が漂ってくる、のかもしれない。少なくても、ブログの内容もひどいものになってくる、それを真実だととる人が増えてきてしまうことは、困ります。なぜ困るかと言えば、私たち「とも」が掲げている理念を実現することが遠くなってしまうから、です。共に生きる社会の実現を目指している「とも」が、地域の人たちから不信をもたれることは、大きな痛手です。それでなくても、障がいがある人のことを理解してもらうことは容易なことではないですから。

市議は公人ですから、廣瀬氏の持つ影響力は大きいです。
事実とは違うことを意図的に伝えることはやめてほしくて、裁判を起こしました。
加えて、障がい福祉の仕事の担い手(職員)を探すのは容易なことではありません。特に土日祝日が休みではない、24時間365日の体制を支える、夜勤を含めた様々なシフトでも働こうとする人は年々減っています。待遇も決してよい業界とは言えません。
それでも、「とも」の理念に賛同してくれ、応募してくれる方もいますが、その方たちも、ホームページなどを見て情報を収取しますが、そこには、「とも」の疑惑などと書かれたものがすぐ目に飛び込み(廣瀬氏は、adminとは関係ないと主張していますが、廣瀬氏が、ブログに書き込みをしたり、議会の中でも,adminのHPの話を出して、「とも」が不正をしているかのような発言をしていることもあります)、躊躇する人も少なくないと思います。担い手がいなければ、利用者に支援が提供できない、支援がなければ利用者さんは地域生活を続けることができない、それを何としても避けたいという思いもあります。

2 また、今回のA氏のことで、自分の変化もありました。採用した職員を疑ったことは今までありませんでした。みんな、思いをもって「とも」に来てくれたと思っていました。が、最近では、過敏になってしまい、入職したのにすぐに退職してしまう職員など、短期間の人には特に、何かを探りに来たのだろうか?という思いがふと浮かぶことがあり、このようなことが二度と起こってほしくないので、泣き寝入りしない態度をとろうとも考えました。

3 私たちの法人の成り立ちは、ホームページのとおりですが、介護や介助が必要な家族を抱えた人や、誰もが安心して暮らせる街づくりを目指すのなら、一緒に協力したいと言って集まってくださったボランティアさんや、資金や物品を提供してくれる方々等、本当にたくさんの立場を超えた方々の支援をいただいています。
法人と事業を支える職員は、決して豊かでない福祉事業の現場で理念を実現するために不規則な24時間365日の体制で身を粉にして働いてくれています。そして、法人が提供する支援サービスを利用する事で、あきらめないで、人としての普通の暮らしを選択している利用者さんがいます。
これらの人々全てが「とも」の誇りですが、今回のことは、これら多くの関係者の皆さま一人ひとりを傷つけることであり、一方的な手段で傷つけられた事実、この回復はあるのだろうか?と考えます。

以上
posted by tomo at 13:25| Comment(0) | 訴訟に関しての情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする